【ダイエットコラム】腸内環境とダイエットの関係性

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ダイエット目的のお客様を指導させていただく中で、重要視している一つが『腸内環境』になります。腸内環境が悪いと便通だけでなく身体に様々な不調が出るため健康的なダイエットを継続することが難しくなると考えています。

ただし、腸内環境をしっかりコントロールすることができれば、代謝がアップし、脂肪を効率的に燃焼させることが可能です。腸を健康に保つことが、スムーズなダイエットにつながるのです。

今回の記事では、腸内環境と腸内細菌についてご紹介しています。今後のダイエットでより良い結果を出すためにも知識としてしっかり押さえておきたい分野になります!

目次

腸内環境と腸内細菌とは?

 腸内にはさまざまな細菌が存在し、これらのバランスが健康に大きな影響を与えます。腸内環境の悪化は悪玉菌が多くなると起きやすくなり代謝機能を落とし肥満の原因に繋がります。善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)とそのエサとなる食物繊維の摂取をしっかり行い腸内細菌のバランスが偏らないように気をつけましょう。

善玉菌|全体の20%

※画像はイメージです

善玉菌は腸内環境を良好に保つために重要な役割を果たします。代表的な善玉菌には乳酸菌やビフィズス菌があります。健康維持に貢献し、免疫機能を強化・消化吸収を助けます。また有害菌の抑制に役立ちます。

悪玉菌|全体の10%

※画像はイメージです

悪玉菌は腸内環境を悪化させる可能性がある細菌です。有害物質を生成し、病原性を持つことがあります。代表的な悪玉菌にはウェルシュ菌や大腸菌があります。

日和見菌|全体の70%

※画像はイメージです

日和見菌は腸内細菌の大部分を占める中立的な細菌であり、環境によって善玉菌にも悪玉菌にもなる可能性があります。代表的な日和見菌にはバクテロイデスやエンテロコッカスがあります。

便通を改善し代謝アップ

ダイエットをしていると食生活が偏りがちになり気付かぬうちに便通が悪くなっているケースが少なくありません。便通を改善することは、ダイエットに大きな効果をもたらします。腸内環境が整うことで消化吸収がスムーズになり、代謝がアップします。これにより体内の老廃物が効率よく排出され、脂肪燃焼が促進されます。

腸内環境が良いとなぜお通じが良くなるの?

善玉菌が腸を動かす

善玉菌は腸の蠕動運動を促進し、便の移動をスムーズにします。善玉菌は食物繊維を発酵させ、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸を生成します。これらは腸のエネルギー源となり、蠕動運動を活発にします。短鎖脂肪酸は腸内のpHを低く保ち、悪玉菌の増殖を抑制する効果もあります。

腸壁の刺激が高まる

腸内環境が良好だと、便が適切な硬さと水分を保ち、腸壁を適度に刺激します。この刺激が蠕動運動を引き起こし、便の移動を促進します。逆に、便が硬すぎると腸壁を傷つけ、蠕動運動が抑制されることがあります。

免疫機能が高まるため

腸内には多くの免疫細胞が存在し、腸内環境が良好であれば免疫機能も正常に働きます。これにより、腸内の炎症が抑えられ便通がスムーズになります。また腸内環境が整うことで、腸壁のバリア機能が強化され、病原菌や有害物質の侵入を防ぎます。これにより、腸の健康が保たれ、便通も良好に保たれます。

便通が良くなることで、腹部の膨満感や不快感も軽減され自然と食欲コントロールがしやすくなります。便通に違和感を感じる前に腸内環境のコントロールに意識を向けていきましょう!

腸内環境が良いと満腹感を感じやすい

腸内環境を整えることは、ダイエットの成功に欠かせません。腸内の善玉菌が増えると、食事から得られる栄養素が効率よく吸収され、ホルモンのバランスも整います。特に、満腹感を感じやすくなるホルモンの分泌が促進され、過食を防ぎやすくなります。結果として、自然と食欲が抑えられ、健康的な体重管理が可能になります。

腸内環境が良いと満腹感を感じやすくなる理由

ホルモンの働き

グレリンは胃から分泌される食欲を促進するホルモンですが、腸内環境が良好だとグレリンの分泌が抑制されることが知られています。これにより、過剰な食欲が抑えられます。また腸内にはセロトニンという神経伝達物質が多数存在します。セロトニンは満腹感に関与する脳内の信号伝達を助けます。腸内環境が整うことで、セロトニンの生成が促進され、満腹感を感じやすくなります

エネルギー吸収の調整

善玉菌が生成する短鎖脂肪酸は、腸壁のエネルギー源となるだけでなく、脂肪代謝を調整する役割も持っています。これにより、エネルギーの吸収と消費のバランスが保たれ、適切な満腹感を感じることができます。腸内の善玉菌が発酵を行うことで生成される短鎖脂肪酸は、GLP-1というホルモンの分泌を促します。このホルモンは満腹感を引き起こし、食欲を抑える作用があります。

蠕動運動の調整

腸内環境が良好だと、蠕動運動が適切に機能し、食物が腸内を適度な速度で移動します。これにより、食事後の消化過程がスムーズになり、満腹感が持続します。また腸内環境が整っていると、インスリンの感受性が向上し、血糖値が安定します。安定した血糖値は、急激な血糖値の変動による過食を防ぎ、満腹感を持続させます。

これらの要因が総合的に作用することで、腸内環境が整っていると満腹感を感じやすくなります。腸内環境を良好に保つことは食欲のコントロールや体重管理にも繋がるため、非常に重要です!

身体の炎症と代謝に密接に関わる

腸内環境は、私たちの健康において重要な役割を果たしています。身体の炎症や代謝に密接に関連しており、腸内細菌のバランスが崩れると、肥満や生活習慣病のリスクが高まります。適切な食生活や善玉菌と食物繊維の摂取によって、腸内の健康を促進し、効率的な代謝を実現しましょう。

腸内環境と炎症・代謝の関係性

悪玉菌と炎症の関係性

悪玉菌が増えると腸壁がダメージを受け、腸壁のバリア機能が低下し腸の透過性が増加します。(リーキーガット)この状態では、未消化の食物粒子や病原菌、有害物質が腸壁を通過しやすくなり、血流に入り込みます。これが免疫反応を引き起こし、炎症を誘発します。

脂肪蓄積の抑制

善玉菌の活動により、脂肪細胞の分化や脂肪蓄積が抑制されます。これにより、脂肪代謝が改善され、体重管理がしやすくなります。善玉菌が生成する短鎖脂肪酸(酪酸など)は抗炎症作用を持つため、これが増加すると炎症の抑制になります。

インスリン低下のリスク

慢性的な炎症はインスリン抵抗性を引き起こし、代謝異常をもたらします。腸内環境が悪化すると、慢性炎症が進行し、肥満やメタボリックシンドロームのリスクが高まります。

ダイエットを進めていく上で、食生活に乱れると腸内環境が悪くなります。その結果、悪玉菌が炎症の原因となり肌荒れや様々な炎症を起こします。健康的・継続的に痩せるためにも腸内コントロールは必須です!

さいごに

今回はダイエット向けに腸内環境の重要性についてお伝えさせていただきました!ただし、腸内環境ばダイエット中だけでなく日常のパフォーマンスを維持・向上させる上で重要な鍵になります。知識として押さえておくこと自体が大切なのでより良い生活を過ごすためにも引き続き気をつけてコントロールしていきたいですね!

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